コレステロール分画パターン例

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コレステロール分画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【臨床意義】
血中コレステロールは、主にLDL(Low Density Lipoprotein)とHDL(High Density Lipoprotein)、一部VLDL(Very Low Density Lipoprotein)中に存在し、総コレステロールの約2/3がエステル型で、1/3が遊離型です。
生体内のコレステロールは、細胞膜、細胞の微細粒子膜、ミエリン鞘などを構成する重要な脂質で、体内における総量は体重の0.2%程度です。血中のコレステロール濃度は、肝及び腸管におけるコレステロールの生成、吸収異化や血中リポ蛋白代謝と密接に関係し、その測定は体内脂質代謝異常の指標として重要です。
近年多くの疫学的研究において、HDL−CHは冠状動脈硬化症をはじめとする、各種動脈硬化症の危険予防因子(negative risk factor)であることが述べられています。また、その血中レベルは、動脈硬化性疾患の発症予知に有用な指針となることや、HDL−CH/LDL−CHが虚血性心疾患などの発生、進展を考える上で重要な位置を占めることなどが判っています。
 
【主要文献】
1)中里功,他. 脂質電気泳動に用いる血清検体の保存方法について.
  第15回サンプリング研究会 講演記録集, 74-76(2001).
2)Rhodes GG, et al. SERUM LIPOPROTEINS AND CORONARY HEART DISEASE IN A POPULATION STUDY OF HAWAII JAPANESE MEN. New Engl. J. Med, 293- 298(1976).
3)Castelli WP, et al. HDL Cholesterol and Other Lipids in Coronary Heart Disease, The Cooperative Lipoprotein Phenotyping Study. Circulation 55, 767-772(1977).
4)Kannel WB, et al. Cholesterol in the Prediction of Atherosclerotic Disease, New Perspectives Based on the Framingham Study. Ann. Intern. Med 90, 85-91(1979).
5)脇屋義彦. 虚血性心疾患の成因に関する臨床的研究−脂質代謝と冠状動脈硬化度の相関性について−. 日内会誌 70, 68-80(1981).
 
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